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依光晴男 76歳:男性
1:卒業研究報告書のタイトルを教えて下さい。
『伝承医学の科学化』東西医学の科学考
2:なぜ、そのタイトルを選ばれたのですか?
現役時代西洋医学の分野で、仕事をした事も有り、西洋医学の欠点も理解していました。そうした時にアインシュタインの相対性・量子力学に出会った時、少し論理学も生兵法ですが、齧っていて、三段論法の時代は過ぎた事を薄々感じてはいましたが、生活費を稼ぐ西洋医学は、三段論法の世界から抜け出せません。学会発表が、弁証論では採用されません。
そんなこんなで、悶々として居るとき、ふと気付いたのは、陰陽五行説という哲学が栄えた時代が有ったことを歴史の片隅から、蘇らせて、東洋医学の文献漁りをする為に、昼は生活の為に病院で、夜は鍼灸学校に通いました。
そして鍼灸に興味を持つ者は、陰陽・五行説成る哲学に出会うと、其処には、弁証論治成る用語のお世話に成るわけです。
10年以上掛かって、書き溜めた作文を整理する為に、大学に席を置かして頂きました。
3:研究中に困ったことなどありましたか?
私の様に社会生活が長く成りますと、お茶碗は何処・自転車の空気入れは何処と言うのは勘で解りますから。其れよりも自分の語彙の少なさに戸惑いました。先生から、5・6千字をと言われたときは、思わず、10行そこそこのノーベル賞論文もあるからなんて、先生に字数を少なくして戴きました。
論文の書き方は、常識外れで、今まで誰も指摘しなかった考えを如何に理路整然と書き表すかと言う事ですから、誰でも理解出来て、常識的な作文では矢張り駄目でしょうね。私のような変人には、比較的優しいです。特許や実用新案の思考過程が似ていますから。
4:困った時の対処方法を教えて下さい。
担当教員に直ぐ相談して、解り辛いかも知れませんが、方向性を見極める事と、課題を何時も念頭から放さない事です。特に丸きり懸け離れた仕事に熱中していると、ふと良案が浮かんだり、便所・風呂・テレビの鑑賞等にリラックスしていると悟りが開けるものです。
5:卒業研究報告書を書き終えた後の、率直な感想を教えて下さい。
もっと度々書きたいですね。学校で未知成るものの解明の喜びも、朝に法を聴かば、夕べに死すとも可也と、羅刹に身を委ねられた釈迦の気持ちも捨てがたいですが、語彙を探し探し論文を仕上げる時の試行錯誤は、エジソンは幸せで有ったであろう事が実感できますからね。
6:在校生への熱いメッセージを!
夫々分野は違っていても、この分野の未来に望むものと、其の実現には何が必要かに付いて、論じれば、必然的に、少数異端に成る事が、未来志向の論文に成るから、現状追認、常識におもねらない事でしょうか。
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